みどり台こども地域食堂
- 阿部崇子
- 5月4日
- 読了時間: 2分
更新日:5月25日
元々、「食」について興味が強かった。どうしてかわからないけど「作ったご飯をたくさんの人に食べさせたい」と思っていた。友達を呼んでは、手作りランチを振る舞っていた。
介護の仕事を始めてすぐ。一人暮らしの男性の調理支援。何か食べたいかと訊ねてもいつも「食べたいものはない」だった。その頃「思い出ごはん」そんな言葉と出会った。あれは確か春彼岸の日、「○○さんは子供の頃、お彼岸に家族で決まって食べたものはありましたか?」と聞いた。
男性は子供の頃のお彼岸の、お母さんが作ってくれた食事の話をしはじめた。そして急に「おひたしが食べたい」と 言った。
fmなとり さんのインタビューで、
「こども食堂をこれからどんなふうにしていきたいですか?」と聞かれた。
その時はうまく答えられなかったけど。
こども食堂に来てくれているこども達が
大人になった時、みんなで食べたごはんを思い出してほしいと思う。
競い合っておかわりをして、調子に乗ってお腹を痛くして。食べた後はみんなで遊んで。そんな経験を、これからも何度も繰り返して欲しい。
例えば食欲がなくなるような出来事があったとしても、思い出が食欲を後押ししてくれる。
例えばこの地域から巣立って。例えば連休に帰省した時に。こども食堂を思い返して、自分の子供を連れて帰ってきてくれたら。
そんなこども食堂にしていきたい。
そのためには、細く、長く
続けていこう。
活動は、始まったばかり。







